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- インタビュー[1]海老澤和夫
教員スタッフへのインタビュー
#01:海老澤和夫

教えることは初めてで、自分が学生だった時分からまだ間もないので、戸惑うことが多かったですね。でも真っさらなところから作っていく感じはすごく面白かったです。
はい、文星が四年生の大学になって最初の一期生でした。そのときのことを思い出すと、まだ大学として未完成な感じだったのですが、でも先輩がいないぶん、のびのびとやれていたと思います。真っ白なキャンバスに自分たちが描きはじめられる気持ちよさがありましたね。
いいえ、文星で興味を持ったのはアニメーションではなくむしろ実写映像でした。2年生くらいのときにiMacを買って、当時生まれたばかりの姪っ子のビデオ映像を編集して家族に見せたらすごく評判が良くて。映像編集の面白さにそのとき目覚めましたね。その後、卒業制作では実写をもとにしたアニメーションっぽい作品を手がけました。
文星では、日本画、染色、彫刻など、色々な分野を体験できたことですね。専門学校は、やはり専門分野に特化しているので、良くも悪くも狭い範囲のことしか学べません。
9・11のテロがあった直後の授業で、あの事件について感じたことを表現しなさいというものがありました。自分は立体造形のようなものを作ったんですが、素材も描き方も自由で、はじめにテーマありきというのはすごく挑戦しがいがありました。
当時は気づいていなかったのですが、お金のことを考えずにいくらでも自由に自分のために使える時間というのはすごく貴重だったんだなあと。もっといろんなことを早め早めに手がけて濃密な時間を過ごせていたらよかったと思いますね。4年生くらいになったときに「働きながら自分の好きなものを作れたらいいや」って言う人がいますが、実際はやっぱり学生時代のように好きなものを作れる時間って作れないですよ。学生時代の時間の貴重さに気づいてほしいですね。
今はフリーの作家として活動しています。お誘いを受けて色々やってますが、最近はNHKのテレビ番組のスポットなどやらせてもらってますね。フリーというのは、あくまでも個人の表現を見て判断されるものなので、最近では自分の表現の特徴について、いいところも悪いところも含めて客観的に見られるようになってきたように思います。
仕事としての制作は、テレビ的にどう受け止められるかといったことを意識しますが、自主制作ではまず第一に自分のやりたいこと、目指していることに注力できることが違いですね。
賞をとったことで、業界の人たちとのお話がしやすくなったことと、コンペで知り合った人たちとのつながりができたことが大きいですね。学生の頃はまだどうやったら業界との接点がつくれるか全くわからなかったのですが、その受賞が最初の入り口になりました。一人で制作を続けていると、自分の立ち位置がつかみにくいのですが、コンペに出すことで、他の人のことを意識せざるをえなくなりますし、いろいろなつながりも出来ます。学生時代からどんどんコンペに出すべきだと思いますね。
